バランBalun <その3> 4:1平衡バランの作成

『バランBalun<その3>4:1平衡バランの作成』(この記事)

『バランBalun<その1>9:1ununバランの作成』(記事はここ)

『バランBalan<その2>4:1ununバランの作成』(記事はここ)も掲載中です。よろしければ訪問ください。


4:1平衡バラン 試作No.2 

 ▼ループアンテナ用 4:1平衡バランの作成

先日、WURTH ELEKTRONIK 番号788-0143のフェライトリングを見つけたので2個を購入しました。このコアを使用しました。

大きさは、外径61×内径35.5×高さ12.7mmデータシートでは200MHzまでなら使えそうです。

データシートにAL値の記載がないので、7ターン巻きのL値を測定してAL値を予測。
結果、AL値は630前後フェライトコアFT24061相当と推測しました。

▼回路図

4:1平衡バラン 回路図

< No.1 >

・巻き方: AWG18耐熱ビニル線をAA’/BB’、CC’/DD’の組み合わせで各コアにバイファイラ巻6ターン、回路図のように結線、2段にしてケースに収納

No.1 4:1平衡バラン
バイファイラ巻6ターン×2コア

・測定(アンテナアナライザー⇒4:1平衡バラン⇒200Ωダミーロード)
1.8MHz~28MHz=1.0~1.5(ハイバンドに行くほど高くなる)、50MHz=3.0以上


< No.2 >

・巻き方: 上記No.1から1ターン減らし、各コア5ターンする

No.2 4:1平衡バラン
バイファイラ巻5ターン×2コア

・測定(200ΩダミーロードにてSWR測定)
1.828MHz1.0、50MHz1.2
(これは使えそうです)


< No.3 >

『良く飛んだアンテナ』(記事はここ)で紹介した『18MHzデルタループアンテナ』に使用した41平衡バランです。

・巻き方: FT114-#432個使って、耐熱線を各々に5ターンケースに収納(水道用シールテープで防水)

 

No.3 4:1平衡バラン
(FT114-#43に5ターン、2個)

・測定: このバランは1994年に作成したもので、18MHzデルタループアンテナに使用していた時は、SWR1.3前後でした。

今回改めて200Ωダミーロードをつないで測定。
1.8MHz28MHz1.01.1、50MHz1.25

 

▼ループアンテナは良く飛びます
上記の18MHzデルタループは実際良く飛びました。
他にも7MHz変形ループアンテナを試作した時は、早朝にヨーロッパの局とCWでQSOでき、興奮したのを覚えています。

ループアンテナはエレメントに1λを必要とするので大きくなり、作成や設置は容易ではありません。
50MHzデルタループなら小ぶり?なので、No.2の4:1平衡バランを使って挑戦できるかな思っています。


▼多くのバランを作成しましたが、試作はここまでとしました。







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