フィルムスキャナーで開局時のシャック写真がよみがえる
ネガフィルム時代の写真を復元しようとフィルムスキャナーを探していました。
現行のフィルムスキャナーは2万円強するので中古を入手しました。
【入手したのはこれ!】
2011年12月に発売され、Web検索すると
『価格comにて注目ランキング1位、満足度ランキング1位、売れ筋ランキング3位(2018/6/14現在)』の記事を見つけました。人気商品だったようです。
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SANWA 400-SCN006 |
次のような仕様です。
- 35mmのネガおよびポジフィルムに対応し、スリーブとマウントの両方をスキャンできる
- センサーは1/2.5型517万画素CMOSセンサー
- 光源は白色LED
- 解像度は最大3,600dpi
- JPEGかTIFF形式でパソコンに保存
- 露出とカラーバランスは自動
- 電源はUSB
- サイズ105×95×150mm、重量364g
- 画像ソフトMedia Impression付属
【セットアップ】
専用ソフト AcerSoft『MediaImpression2』をWindows11で利用できるように、MediaInpressionフォルダー内のSetupからインストール。シリアル番号入力をすれば使用可能となります。
シリアル番号がないと使用できません。スムーズな取込作業が出来ないので、中古入手の場合はソフトが付属するかは重要です。
と いうのも、
手持ちのスキャナーソフト等ではこのフィルムスキャナーは認識されませんでした。
ディバイスマネジャーを見るとWindowsでは、USBカメラとして認識されます。
フリーソフト『ManWebCamPhoto』などが利用できますが、読取結果はネガ画像ですので別のソフトでの変換作業が必要になり二度手間です。専用ソフトが楽ちんです。
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ディバイスマネジャーを確認すると 自動的にカメラとして認識される |
【MediaInpressionソフトでの取込作業】
操作はシンプルで、慣れれば使いやすいソフトです。
【取込画像】
むかしに撮影したフィルムを復元してみました。
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1966年撮影(白黒フィルム) |
開局当時のシャックを撮影した写真はこの一枚しか現存していません。
無線機はフィルムの下半分に映っていたのでトリミングしています。
左下が白くなっているのは元からで、フィルム自体の原因です。
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1966年撮影(白黒フィルム) 21MHz用2エレ垂直八木と7MHz1/2λダイポール |
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1967年撮影 カラーフィルムが普及してきました |
古いのでフィルムが少し黄ばんだ状態です。
写真は、50MHzのAMトランシーバーFDAM-2と自作50MHz2エレ八木を持って、山へ移動運用したときのものです。
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リグの部分のみをトリミング 50MHz AMトランシーバーFDAM2 出力1W |
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写真整理もやってみるものでね。
フィルムのスキャンを続けると画像にホコリが写りこむようになりました。
中古入手のため清掃用の棒が付属していませんでしたので、これまでにたまったホコリもきれいにしたく、分解掃除しました。
[分解]
1)本体の底に2個、両サイドに各1個あるネジを外すと、ケースが前後に分割できます。
2)中に機構部が収納されたケースがあり、片側の外ケースにネジ固定されているので、外して機構部を取り出します。
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フロント側ケースに固定している2個のネジ |
3)LED発光部を外す場合は、機構部のケースを左右に少し広げるようにすると取り出しやすくなります。
その際、2枚の遮光板も外れますが、小さいバネが付いているので失くさないように注意です。遮光板裏面に①②の刻印があり、取り付け場所が決まっているので覚えておくと組み立て時に楽です。
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写真上部の赤丸部分を左右にほんの少し広げる 下部の赤丸は遮光板の小さなバネ |
4)LED発光部のガラスを清掃します。
カメラレンズは小さくて奥まっています。技術と用具があればきれいにしてスッキリしたいところですが、あまり汚れていないようなので今回は清掃しませんでした。
ケース内はホコリもなくてきれいな状態でした。
5)清掃後、組み立てたのですが、LEDが発光しないトラブルが発生しました。
配線が切れたかと思い、再度分解して確認したところ、発光部の基盤へのはんだ付けが不十分でより線のヒゲがショートしていました。
分解清掃すると思わぬところで不具合を招く場合があるので注意が必要です。
再度組み立てて作業完了です。内部のホコリはなくなりスッキリしました。
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